博士の愛した数式のすべて
 

博士の愛したについて

博士の愛したについて

2004年に第55回読売文学賞を受賞したほか、第1回本屋大賞にも輝いた小川洋子の著書、博士の愛した数式。

2006年には小泉尭史監督により映画化され、大きな評判と感動を呼びました。

交通事故で脳に損傷を受け80分間しか記憶がもたない天才数学者の「博士」、そして彼の世話をすることになった家政婦とその息子10歳の3人がこのストーリーの中心となっています。

記憶が80分間しか持たないため、博士にとって相対する人は全て初対面の人でしかなく、そのため着衣にはあちこち忘れたくない事柄をメモした紙があちこち貼り付けられているという一風変わった印象。

他人と接するのが苦手で、数字や数式を用いることで人とのコミュニケーションをとる技法を生み出した博士。

家政婦がシングルマザーであることを知り、1人留守番をする息子を気の毒に思った博士は学校帰りにここに来るようにと家政婦に指示し、3人の交流がはじまります。

出会ったその少年をルート(√)と呼ぶようになりますが、博士にとってルートとは「どんな数字でもいやがらずにかくまってやる実に寛大な記号」だからであったり、虚数、友愛数、素数、過剰数などと数学的な会話が盛り込まれているのですが、その数学的解釈が実に暖かく、数学や数字の持つ魅力を感じられる作品です。

映画では博士を寺尾聰、家政婦を深津絵里、その息子ルートを斎藤隆成が演じています。

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